インプラント

インプラント治療とは

歯周病や虫歯で歯を失った場合、一般的に「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」の3つの方法がありますが、インプラントとは金属の支柱(チタン製)を顎の骨に埋め込み、それを土台として歯を修復する治療法です。



インプラントの利点・欠点

インプラントの利点

●異物感が少なく自分の歯と同じように噛むことが出来る
●入れ歯のような取り外しの煩わしさがない。
●健康な歯を削らなくて済む
隣の歯にかかる咬み合わせの負担を減らすことができる。
●審美性にも優れている。


インプラントの欠点

●手術が必要
●保険が効かない(自費診療)
●以下のような全身性疾患がある場合は、インプラント治療は禁忌
糖尿病(コントロールされている場合は可能)、血液性疾患、免疫性疾患、心血管・脳血管疾患を6カ月以内に起こした方、がん治療をされている方、重篤な全身性疾患のある方など。

インプラント治療

当院で行っているインプラント治療

インプラント治療には現在さまざまなシステムがありますが、当院では全国組織で歯科技工を手掛けている和田精密歯研とタイアップしたNeo Biotechインプラントシステムと、プラトンインプラントシステムを採用しています。

和田精密歯研のホームページ 
http://www.labowada.co.jp/

和田精密歯研と連携しCT画像を用いたデータ解析を行い、最新の3D解析機器の情報を元にした安全で正確な手術を行っております。

フラップレス法

患者様にはできるだけ手術の負担をかけたくないとの考えから、フラップレス法(歯肉切開せず、歯肉に穴を開けて行う方法)を用いた1回法での手術を行っておりますが、骨の量や厚みが少ない方には、歯肉切開する従来からのフラップ法を採用しています。


フラップレス法の利点

1.患者様への手術の負担(侵襲)が極端に少ない
2.歯肉を切開剥離しないので縫合の必要が無く、手術時間が短縮できる
3.術後の腫れや痛みが少ない

手術後はほとんど腫れることはなく、患者様も痛み止めの薬を1回飲んだだけで大丈夫だった、と言われるほどです。
術前のCT検査で、骨量の少ない症例の場合は通常のフラップ法(歯茎を切開して開ける方法)で行っていますが、当院では可能な限り負担の少ないフラップレス法を採用しております。
手術の翌日、患者さんの「全然腫れませんでした!」「痛み止めは1回飲んだだけで大丈夫でした!」
「思ったよりも全然楽でした!」といった言葉を聞くと、この方法の負担の少なさを実感します。
フラップレス法は賛否両論もありますが、患者様の負担軽減を考えると、とても良い方法だと思っていますので、私はインプラント手術の第1選択として採用しております。

骨の量が足りなくてインプラントができないといわれた方へ

当院では、骨の量が少ない、または上顎洞の骨が薄くてインプラント手術が困難だ、と言われた方にも骨造成の技術を用いてインプラント治療を行っております。
極端に骨量が少なく薄い方には施術できないこともありますが、約80%~90%は骨造成を行うことによりインプラント治療が可能になりました。
骨造成には、生体に無害な人口骨(ハイドロキシアパタイト、β-TCP)を用います。

実際に骨造成を行った方の症例をご紹介しましょう。

症 例

症例1

3本の歯牙が欠損している患者さんでした。


歯肉を剥離~インプラント埋入~人口骨の顆粒填入

歯肉を剥離してインプラントを埋入しましたが、骨幅が薄く外側の骨が足りません。
人口骨の顆粒を填入して骨造成を行いました。

縫合して治癒を待ち、約4か月後に上部構造のセラミックを装着しました。

 


 

症例2

2本欠損の患者さんです。
上顎洞までの骨量が不足しており、このままインプラントを埋入すると上顎洞内に突き出てしまいます。


歯肉を剥離して骨補填材を填入し、インプラントを埋入して縫合します。


 


↑上顎洞内に骨補填材がドーム状に入っているのが お分かりでしょうか?

上顎洞内で骨が固まるまで約4か月間待ち、2次手術を行いインプラントのキャップをします。
歯肉回復後、上部構造(セラミックの歯) を入れます。

インプラントの相談に来院される患者様でCT検査をした結果、骨の量が少ない方が多いです。
骨が薄くてインプラントができなかった患者様にも、骨造成の技術を用いてインプラント手術ができるようになったことは朗報だと思います。当院で使用している骨補填材は、生体親和性もよくアレルギーなどの心配もないのでご安心ください。

*インプラント治療は、成長期のお子さん(20歳位まで)を除けば、年齢は関係ありません。骨粗鬆症や糖尿病、重篤な全身性疾患がなければ治療は可能です。もし何かしらのご病気があっても、しっかりとコントロールされていれば、ほとんどの場合は治療が可能です。なんでもお気軽にご相談ください。

*タバコをお吸いの方は、インプラントの寿命が短くなる可能性もあるので、禁煙されることをお勧めいたします。


インプラント治療体験談

実際にインプラント治療を経験された患者様が、体験談を書いてくださいましたので掲載いたします。
(患者様からは掲載の許可をいただいております)

将来の生活のリスクマネジメントにインプラントお勧めします

コミュニケーション&ストレス危機管理講師 桜井 妙

長い間、歯科医院は私にとって一番苦手な場所でした。独特の金属音を聞くと心臓がドキドキしてします。子どもの頃体験した治療中の痛みの記憶が忘れられなくて、ずっと避けていました。子どもの頃から虫歯はコンプレックスの一つで、大人になってからは美容のためにたくさんの歯をセラミックにして見た目に気を使ってきました…

>> 続きを読む (1990文字)

ところが、ある日どこか分からない場所(奥歯のずっと先の場所)が激しく痛み、見えない部分の歯周病の進行で、奥歯数本を抜歯しなければいけなくなりました。そのときは、入れ歯かブリッジにしか施術がなく、まだ若かったためブリッジを選択しました。丁度その頃テレビでインプラントの治療ができるようになったとニュースに流れ始めた頃で、まだ日本の歯科医院でインプラントができる病院はなく残念に思いました。

その後の定期的な歯の治療でインプラントを希望しましたが、顎が小さいことで出来ないと言われガッカリしました。今回、歯周病も進行し、またブリッジも破損したためDO歯科にお世話になることを決めました(ネットや近所の評判からDO歯科にお願いすることにしました。)

最初は部分入れ歯しかないと落ち込みました。ところが技術が進み、顎が痩せたり、小さくてもインプラントにできる技術が開発されたことを教えていただきました。入れ歯との違いも明確に教えていただき、インプラントすることにしました。インプラントを決意した理由は堂先生の明確な説明で決断できました。

最終的に決断した理由は、以下の三点です。①入れ歯の方が安価だが、一生同じ入れ歯を使えず何回が作り直す必要がある。②入れ歯は毎日のケアが面倒臭い。③顎と脳の認知機能には密接な関係があることが推測される。

①は、入れ歯も決して安いものではないので作り替える費用を考えるとインプラントの方が安価です。
②は、私が歯周病になった原因は、疲労したときに歯磨きが疎かになるからです。入れ歯にしたときは、歯磨き以上に消毒する手間を怠ることはできません。また入れ歯安定剤のCMを見ても、入れ歯を取り扱うための手間は簡単ではないと推測できました。
③は、ネットで歯と認知症について調べました。「歯がほとんどなくなっているのに義歯(入れ歯)を使用していない人は、20本以上歯が残っている人の1.9倍も認知症発症のリスクが高いこと。歯がほとんどなくても、義歯(入れ歯)を入れることにより認知症の発症リスクを4割抑制できること」が分かりました。入れ歯も問題ないと思うかもしれませんが、入れ歯と比較したときに大きく優れているのが、しっかり噛めること。しっかり噛めるということは、脳に刺激を与え、認知症の予防にも繋がることは分かっていることです。母は長年入れ歯をしていましたが、しっかり噛むことは出来ず、苦労していました。特に、入れ歯の間に物が挟まったときに痛みを感じていたようでした。母は、入れ歯になってからは心から食事を楽しめていなかったようです。

自分が実際にインプラントで食事をするときには、何の問題もありません。ブリッジのときよりも食事が楽しめます。元々ブリッジのときは欠損した奥歯の全てをカバーできなくて右と左の奥歯の使い方が均等ではありませんでした。今は左右均等に噛むことができますし、インプラントという認識もなく自分の歯と一体化しています。食事だけではなく、スポーツするときは奥歯を強くかみしめるときがありますが、スポーツジムで歯のことを気にすること心配は要りません。

最後にインプラントにして良かったことは、意外に思うかもしれませんが定期的なインプラントのケアのために歯科医院に通う習慣ができたことです。ケアの費用はかかりますが、歯周病や虫歯予防だけではなく、毎日のライフスタイルの影響が歯に表れるため自分を客観的に見直す機会になっています。自分のライフスタイルを管理することは、老後に向かうためには必要なことです。認知症だけではなく多くの病気は、未病の段階で早期治療できます。体の健康診断も会社員の頃は年に1~2回やっていたので疾病が防げました。退職後、特に老後は、痛くなったり不具合があってから病院に行き始めますが、それでは後手にまわり、予防ではなく治療しかできません。

平均寿命は年々あがっていますが、健康寿命の方が重要です。毎月MRIやCT、胃カメラ検査はできませんが、インプラントのケアで歯科医院に行く習慣は、ヘルスマネジメントの質を大きく変えてくれました。欧米は予防医療が盛んで、例えばフランス人は歯のメンテンナンスやケアは子どもの頃から習慣になっています。日本はまだまだその部分は遅れていますが、歯のケアは、人生のケアの仕方と共通します。入れ歯とインプラントで迷っている方は、一回の費用面だけで決めるのではなく、長期的で広い視野で検討することをおススメします。DO歯科では、費用は治療ごとに支払うシステムでした。それはとても助かり、サラリーマンの方はカードをうまく利用することでボーナス払いなどで、支払いの負担を一回にすることを避けられます。

健康な歯を維持すること、例え欠損してもインプラントは健康の歯と遜色なく使える一生の健康の財産であることを、自信を持ってお伝えします。


今回ご紹介させていただいた患者様 桜井妙さんは、危機管理のセミナー講師をされている方です。

コミュニケーションデザイン結のHP 
http://www.design-yui.jp/

最近2冊の本を出版されました。本の中でもインプラントの体験談や、歯科で定期的にメンテナンスを受けることの重要性が書かれています。
先日、定期健診来院時に出版された本をプレゼントしていただきました。


元JAL国際線のCAであった桜井さんが、ご自身のCA時代の体験を元に、自分がベストパフォーマンスを発揮するための心の在り方、考え方、行動などを分かりやすく解説されています。またストレスに対処していくための危機管理術などが詳しく書かれています。
CA時代の辛かった体験や感動体験なども書かれてあり、とても興味深く読むことができました。

患者さんが社会で活躍され、また本も出版されプレゼントしていただけることは、歯科医師としてこの上ない喜びです。
桜井さん、どうもありがとうございました。

(写真や本文紹介も本人の同意を得ております)

インプラント治療について 院長より

当院でインプラント治療を始めたきっかけ

 手記:どう歯科クリニック 院長 堂 真道

百合が原で開業して現在で24年になりますが、開業当初はインプラント治療はまだまだ完全に確立されている状態ではありませんでした。開業当初、私はまだインプラント治療は手掛けておりませんでした。
ある義歯の患者さんに、「ここではインプラント治療はしていないのですか?」と聞かれ、当時インプラント治療をしていなかった私はお断りするしかありませんでした。しかしその患者さんはとても誠実な方で、「インプラントをしている私の知り合いの○○先生の所に行くので、インプラントが終わったらまたよろしくお願いします!」とわざわざ挨拶にまで来られて一時的に転院されました。
まだ若かった私は、その時少し悔しい気持ちと、自分がインプラントができない悔しさと、その患者さんの誠実な態度に感動したことがきっかけとなり、インプラントを勉強しようと決意しました。
インプラントの勉強を始めましたが、まず入れ歯で苦労していた父と母を実験台にさせてもらいました。
これからも美味しく食事をしてもらい長生きしてほしい、私を歯科医師にしてくれた父と母に恩返しをしたいと思う気持ちもあり両親にお願いしたところ、快く引き受けてくれました。
失敗してはいけないと、とても緊張したのを今でも覚えています。


母のインプラント

父のインプラント

固定期間が過ぎ無事に歯が入った後、父と母が「インプラントはとてもいい治療だから、ぜひ患者さんに勧めてあげなさい!」と言ってくれて、この言葉に後押しされインプラントの勉強を本格的に始めました。

私のポリシーに、“家族にできない治療は、患者様には絶対しない!”というものがあります。両親のお陰で、インプラントは今では自信をもって患者様にお勧めできる治療のひとつです。

 

インプラント治療をして感じること

それは患者様がみな笑顔になり、自信をもっていただけることです。
インプラントを入れて10年経った患者様から嬉しいお言葉をいただきました。

「インプラント治療をして本当に良かったと思っています。なんでも食べられるのが本当にうれしいです。宝石にお金をかけるよりずっといい。すごくいい治療だと思いますので、先生、自信をもって他の患者さんに勧めてあげてください。」と…。

患者様のお役に立てて本当に良かったなと感じます。

“お口の美と健康を通じて、皆様の幸せに貢献すること”どう歯科クリニックの理念です。 インプラント治療は決して安いものではありませんが、それだけ価値のある治療でメリットもとても大きい治療です。ぜひ皆様もインプラント治療を知っていただき、治療の選択肢の一つにしていただきたいと思います。


医療法人社団真誠会 どう歯科クリニック
院長 堂 真道

 

料 金

インプラント基本料金

 CT検査料 33,000円 
 インプラント 1本 440,000円 

※インプラント手術時、印象採得時(型取り)、上部構造SET時の3回に分けてのお支払いとなります。
※個々の症例にて異なりますので、患者様ごとに治療計画書と見積書をお出しします。

お支払い例1

  1本欠損
 CT検査料 33,000円 
 インプラント手術時 242,000円 
 印象採得時 88,000円 
 上部構造SET時 110,000円 
 合 計 473,000円 

※料金は全て税込となります。

お支払い例2

 2本欠損
 CT検査料 33,000円 
 インプラント手術時 484,000円 
 インプラント2次手術時 143,000円 
 印象採得時 110,000円 
 上部構造SET時 143,000円 
 合 計 913,000円 

※料金は全て税込となります。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。


ACCESS -ご案内-
診療案内
09:00~13:00 -
13:00~14:30 お昼休み - -
14:30~18:30 - - -
※託児&キッズルーム完備
※お昼休み 13:00~14:30
※休診日:日・祝日 ※ご予約・受付:月・火・木・金 17:30まで
※ご予約・受付:水・土 12:00まで

医療法人社団 真誠会どう歯科クリニック
札幌市北区百合が原9丁目1-1
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